第五科 書

西村東軒にしむら とうけん

会員・審査員

麗朗

170×86

作家のことば

 ここ十年以上前から古代中国の竹簡に興味があり発表作品の背景としている。楚簡や馬王堆漢墓出土の肉筆資料が持つ表情の豊かさやその含有する人間味、当時のありさまが感じられるようで心が揺さぶられる。揮毫にあたり自然で動きある表現を心がけているが、本作では文字の対角線、特に左上から右下への動きを意識した。