舟尾圭碩
会員
秋霜
78×230
作家のことば
序・破・急の展開としました。
秋深まる頃の連なる山々の情景を心に描きながら制作しました。
中国的書法を「唐様」、日本的書法を「和様」とするならば、その融合をテーマといたしました。その二面性のバランスが難しい。精神の集中とコントロールにたいへん苦慮いたしました。
〈釈文〉ありつつも君をば待たむうち靡く
我が黒髪に霜の置くまでに
秋の田の穂の上に霧らふ朝霞
いつへの方に我が恋やまむ