第五科 書

井上清雅いのうえ せいが

会員

草訣百韻歌一節

228×70

作家のことば

 中国、東周後期(戦国時代)から秦時代に及ぶ石刻文字のイメージを書作のモチーフとした。その安定した造形と重量感溢れる線質を尊重しつつ、青銅器(金属質)の旋律をも加味してみた。
 金石書法の探求者として「墨氣」を念頭に白の響きに重点を置き、「黒と白の世界」に挑んでみた。

〈釈文〉欲識高齊馬 須知兕旣兒 寺專無失錯 巢筆在思維