伊藤一翔
会員・審査員
高青邱詩
223×70
作家のことば
三年に及ぶコロナの影響は、計り知れないものがありました。様々な行事が中止となり、行動の制限を余儀なくされました。そんな中で唯一良かったことは、落ち着いて臨書学習が出来たことでした。コロナ前に呉昌碩の尺牘に魅せられ、毎日毎日臨書が出来たことでした。その結果、呉昌碩を根底とした作品を発表したいと思い、三年でやっと今回の作品に結びつきました。
〈釈文〉聖主想賢哲 夫君歘来東 姓名簡睿聽 召對明迕中
彷彿似其先 夢寐相感通 秉綸坐西掖 曳履游南宮
復輟要近居 往試澄清功 糾郡握使節 炎天凜霜風