岡田直樹
会員
雪梅
82×242
作家のことば
この作品は、女房奉書の独特の散らし書きに魅力を感じ、その散らしの構成を参考にして制作してみた。女房奉書の自由自在に書き流したような変化のある書き振りを表現するのに、一条摂政集の持つ自由奔放な書風は相性がよく、意図する表現には近づけたかと思うが、全体の調和はまだまだ課題が多く、さらに探究していきたいと考える。
〈釈文〉梅の花枝にか散ると見るまでに
風に乱れて雪ぞ降りくる
梅の花折りも折らずも見つれども
今夜の花になほしかずけり
(以下略)