第五科 書

岡野楠亭おかの なんてい

会員・審査員

焚膏繼晷

8×6.5

作家のことば

 題材の句は韓愈の進学解によるもので、「膏」は灯油のことで「晷」は日の光の意である。膏油を焚きて日の光を継ぎ読書や勉学など、学問をすすめるための解明文である。自己への戒めも込め制作にあたり、古壐印をモチーフに線に力強さを内包するような作をと心掛けたつもりであるが到底及ばず、次作に持ち越しとなった。