第五科 書

木村通子きむら みちこ

会員

源氏物語より

70×238

作家のことば

 源氏物語中の和歌三首を題材とした大字仮名作品。
 気負わず、平常心で、白い紙に美しい墨色の変化のある、静かな作品をと常に念じて制作いたしました。

〈釈文〉來し方も行くへも知らぬ沖に出でて
あはれいづくに君を戀ふらむ曇りなき池の鏡によろづ世を
すむべき影ぞしるく見えける
(以下略)