第五科 書

明石聴濤あかし ちょうとう

会員

賈至詩

228×70

作家のことば

 今作は秋の詩情のイメージに合わせた題材にこだわり、選文と使用紙・筆墨選びにかなりの時間を要しました。構成は王鐸を基調に、従来の連綿を減らし、墨量を多く心掛けました。詩情を感じてもらえるように、文字中の懐を広めに、筆勢の強さを強調して書き上げてみました。

〈釈文〉楓岸紛紛落葉多 洞庭秋水晩來波
乘興輕舟無近遠 白雲明月吊湘娥