第五科 書

田頭央涐たかしら おうが

会員

70×230

作家のことば

 毎年日展出品作の制作時期には「歌」の選択に時間を要します。その時期の自分の心中、想い等…。歌が決まると料紙の制作に入ります。作品全体感が出来、何度も何度も書き込み仕上げていきました。私なりの「かな」のもつ情緒美が表現出来ればと考えつつ、また作品を観ていただいた方々に少しでも何かを感じていただければと念じて書作いたしました。

〈釈文〉幾山河越えさりゆかば寂しさの
はてなむ国ぞ今日も旅ゆく
故里は歩きて行けるところにて
山あり川あり語る友のあり
(以下略)