第五科 書

吉田成美よしだ しげよし

会員・審査員

秋の故郷

137×105

作家のことば

 故郷、耶馬渓の渓谷に赤や黄色の紅葉が何層にも重なり合い、谷が燃えているようだ。
 清流のせせらぎに葉を揺らす風が、秋の響きを運んでくる。

〈釈文〉ふるさとの溪谷に染織の襞が燃ゆ風揺らぐ秋の声