第五科 書

竹内勢雲たけうち せいうん

会員

一年の好景

116×146

作家のことば

 藤原佐理の数種の消息に見る忽卒と書かれた和の世界観に惹かれ、気宇雄大と躍動感を求めその表現に努めました。せめて「一年の最も良い景色は柳枝が垂れる頃、寒さ残る二月に未だ花は咲かない」という大意に気分を乗せられればと活路を求め、制作しました。

〈釈文〉一年好景初垂柳 二月餘寒未放花