第五科 書

寺坂昌三てらさか まさみ

会員

白雪

75×215

作家のことば

 大字仮名になればなるほど、文字の大小、墨の潤渇、線の太細等の変化の幅を大きくする必要があります。特に、中央付近にいかに墨を盛り込むか、いかに魅力的な渇筆部を描出できるかが大切です。
 渇筆部の一文字、そして一本の線の中に、豊かな表情を出すことを模索しました。挑戦して、難しさを再認識しています。

〈釈文〉春たてば花とや見らむ白雪の
かかれる枝にうぐひすの鳴く