吉澤石琥
会員
廬州城下
224×70
作家のことば
ウクライナ侵攻により、人命、環境がどんどん破壊され、この事が毎日報道されている。詩の内容もこの侵攻に合致しており、戦争の愚かさ、悲惨さ、荒廃の町並みの光景を見た時に寂寞たる思いが募るばかりである。令和にこのような惨憺たる世界を誰が予想したであろうか。冬の夕暮れになれば寒さがなおさら身にしみることだろう。
〈釈文〉月暈曉圍城 風高夜斫營 角聲寒水動 弓勢斷鴻驚
利鏃穿吳甲 長戈斷楚纓 囘看經戰處 慘澹莫寒生