第五科 書

柴原月穂しばはら つきほ

準会員

秋の月

70×180

作家のことば

 山家集の秋歌から「十五の年」、「冴ゆる」のフレーズに魅かれ選んだ二首です。ふと空を見上げると大きな月が…今夜は十五夜か…という感じだろうか。中秋の月と晩秋の少し冷たい凛とした空気の中で照る月と、移りゆく秋の月の情景に思いを馳せながら書きました。「十五の年」がうまくいかなくて書き出しから心が折れました。