第五科 書

中村史朗なかむら しろう

準会員

重陽登高

123×94

作家のことば

 重陽の節句のころに書きこむので、時宜にかなった詩句を選びました。これまで狂草という起伏に富む草書表現に取り組んできましたが、今回は趣を異にして、文字の骨格を強調した大字の表現を試みました。起筆の動作、運筆感などを工夫し、多少なりとも重量感のある作をと念じてまとめました。