第五科 書

豊原睦子とよはら むつこ

無鑑査

大王の治癒を祈る

60×175

作家のことば

 墨の潤渇に気を配りながら、立体感のある作品の制作を目指しました。特に線の勢いに変化をつけた作品をリズミカルでダイナミックなものにすることを意図したのですが、構想ばかりが先走り実力が伴わないために、古筆に学んだはずの思いのこもった線をかけておりません。流麗の美を表現できていないことを痛感しております。